大人気コミック「ハチミツとクローバー」が、来年1月8日(火)21時スタートのフジテレビの連続ドラマで登場することが決定した。
『ハチミツとクローバー』は、美術大学に通う男女5人の恋模様を描いた羽海野チカ原作の切なく温かな青春ラブストーリー。青春時代に誰もが経験するであろう恋愛、進路、友情における葛藤を、抜群のセンスと詩情豊かな表現力で描いた作品。
全員が「片思い」という切ない状況ながら、その恋は、真っ直ぐで揺るぎない。
報われないとわかっていても、自分の中でその恋を乗り越えるまでは必死に頑張り続けるという登場人物の潔い姿は、多くの読者の心を掴んで離さない。
また「美大生」という自分たちの才能や可能性と日々向き合わざるを得ない設定ゆえに、自分の居場所、進むべき道を誰に頼ることなく、自らの手で見出していかねばならないという骨太なストーリーは、若いファンのみならず、幅広い世代の支持を得ている。
今回、ドラマの主役・花本はぐみ役を演じるのは、フジテレビ連続ドラマ初主演となる成海璃子。
浜田山美術大学油絵科に在籍するはぐみは、繊細な心とダイナミックな芸術的才能を持ち、新進芸術家として注目を浴びる天才少女。
一方、ど田舎で育っため人見知りで、恋愛方面のキャパシティーはゼロというという難役に成海は挑戦する。
成海は「私は、ハチミツとクローバーの漫画が昔から大好きで、今回この作品を演じる事ができて、本当にうれしいです。とても世界観がある作品なので、スタッフ・キャストのみなさんとよく話し合いながら演じていきたいと思います。ハチクロの世界観がみなさまに伝わるように頑張っていきたいです。」と意気込みは十分。
さらに、そのはぐみに一目惚れする竹本祐太役には、『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』の中津秀一役で大ブレイクし、今最も注目を集める若手俳優・生田斗真。
成海とは初共演となるフレッシュな顔ぶれに期待がかかる。
はぐみと同じ大学に通う建築科の竹本は、素直で不器用な純朴青年。
真面目な性格のため、年長者には可愛がられるが、世渡りは下手。大学卒業が近づいても自らの生きる道を見つけられず、自分が何をしたいのか悩み彷徨する役どころ。
生田は「今回、連続ドラマ『ハチミツとクローバー』で竹本祐太役を演じることになりました。竹本は、自分の生きる道を見つけられずに、何をしていいかもわからず、日々悩みながら大学に通い続けている平凡な学生です。夏に出演していたドラマ『花ざかりの君たちへ』では、女の子を男と勘違いしたまま恋に落ちてしまうという少し変わった役どころでしたが、今回はいわゆる『普通の大学生』。竹本の恋愛や進路における葛藤をどこまで深く表現できるか、自分にとって新たな挑戦です。こんな素敵な恋愛がしたいと思えるような作品にしていきたいです。」と語っている。
ドラマプロデューサーの瀧山麻土香は、「『ハチミツとクローバー』は、甘酸っぱさとほろ苦さ、そして何より気恥ずかしさ全開の、「青春」のすべてがつまった作品です。ドラマ版『ハチクロ』では、原作の持つ「全員が片思い」という切ないラブストーリー部分と、個性豊かなキャラクターが繰り広げるコミカルな部分のどちらも大事に描いていきたいと思っています。「限りなく純粋でおバカ」なハチクロのメンバーが、日本中にあったかい気持ちを与えてくれると信じています。」と見どころについて語り、二人の起用理由について「成海さんは「はぐみ」というキャラクターの複雑な魅力を具現化できる、稀有な女優さんだと思います。原作の「はぐみ」は、才能にあふれ、自分の人生をまっすぐ進んでいく強さを持ちながらも、恋愛や人間関係ではめちゃめちゃ臆病なところを垣間見せる、大人と子供が同居しているような女の子ですが、透明感あふれる繊細さと、まっすぐでしなやかな強さのどちらもあわせ持つ成海さんに「はぐみ」を演じていただくことで、まったく新しいヒロインが生まれることを期待しています。」そして生田についても「自分に才能のないことを悩みつつも、仲間にいじられ、愛され、そして癒しを与える「竹本」は、「ハチクロ」のキャラクターの中では視聴者の目線と重なる愛すべき存在といえます。コミカルな表情のなかにも、どこか誠実さや優しさがにじみ出る生田さんの演技をみて、この人に「竹本」をやっていただけたら、ドラマを観てくれる人みんなが、悩みつつも頑張る「竹本」の視点に共感し、「ハチクロ」ワールドを存分に楽しんでいただけるのではないかと思っています。」と期待を寄せている。
<原作:羽海野チカ コメント>今回のドラマ化は、とても嬉しく、たくさんの人にみていただけたらと思います。
成海璃子さんを最初に見たのは、映画『神童』のポスターでした。
天才の役だということでしたが、「ああ、本当に天才に見える女の子だ」と思いました。キリっと立っている姿がとても印象的で、彼女に「はぐみ」をやっていただけて嬉しいです。
生田斗真さんは、少年っぽく可愛らしく(竹本役に)合うだろうなと思い、とても楽しみです。
『ハチクロ』は美大が舞台で、元々モノを作るのがテーマの漫画でした。
なのでドラマでは、私の原作を素材として自由に使って、新たなものを表現してくれたら本望だと思っています。
子どもを旅に出すような気持ちです。いろいろなことを楽しんで見たり聞いたりして帰ってきてくれればいいなと思っています。