以下、読売新聞様より抜粋。
週刊少年ジャンプ連載の海賊ファンタジー『ONE PIECE(ワンピース)』が、連載10周年を迎えた。
既刊46巻で累計1億4000万部、日本一人気のある少年マンガとして、アニメでも絶大な人気を誇る。
作者の尾田栄一郎さん(32)に、10年間の“航海”について聞いた。
「最近は少年マンガを読む女性が多いので、そういう読者にある部分支えられていることは知っています」と尾田さん。
「でも、僕はあくまで『ど真ん中の少年』に向けて描いている。
それで責任は果たせるだろうと思っています」
海賊王を目指す少年ルフィとその仲間たちが、ワンピースという大秘宝を求めて「偉大なる(グランド)航路(ライン)」をゆく。
記録ずくめの“怪物マンガ”である。
第27巻の初版部数263万部はコミックス史上最大記録。
累計部数1億部達成も史上最速。
1999年開始のテレビアニメ、8本のアニメ映画、20本以上のゲームソフトと、人気はとどまるところを知らない。
その秘密を明かす作者の言葉は明快だ。
「『ワクワク』です。どんなに時代や環境が変わっても、少年が求めるものは変わらない。僕は『15歳の自分』に向けてずっと描いてきて、それで外したことがない。僕が、鳥山明先生の『ドラゴンボール』などに感じたワクワクを、今の子供に味わわせてあげたい」
熊本市出身。
17歳の時に少年ジャンプの登竜門「手塚賞」に準入選。
大学を1年で中退してプロを目指すが、22歳でこの初連載にこぎ着けるまではボツの山だった。
個性的な画風は、「雑誌の中で目立つように」意識的に作り上げたという。
「海賊」は、子供のころから描きたかった題材。
最近でこそディズニー映画で盛り上がっているが、実は、過去に海賊マンガが成功した例はあまりない。
「後で気づきましたが、海賊は本質的に略奪者なので、『正義の海賊』というと矛盾になる。少年マンガとしては、意外に難しいジャンルだった」
思いのままに生きるルフィは、結果的に多くの人を救うが、正義のヒーローではない。
正義は法の側にあり、ルフィたちはアウトローの集団だ。
しかし、仲間=家族を思う信頼の力は、時に正義の傲慢(ごうまん)さをあぶり出す。
46巻を通読すると、ひとつの架空世界を丸ごと描く大河ドラマとして、綿密に計算されていることに驚く。
物語的にはつい最近、最大級の山場を越え、後半戦に突入したようだ。
「少年マンガを長く続けることで一番の困難は、読者が入れ替わること。
だから、途中から読んでも面白くなくてはいけない」
ある意味、日本一高いハードルを課せられた漫画家と言えまいか。
「でも、自信はある。ラストは以前から決めていますが、たどり着くのが何年後かは、ルフィに従います」
書いている事は簡潔で明瞭なんですが、それを形にする事は凄く難しいものです。
あの絵の見せ方、話の持っていき方、小気味良いギャグ等、総てが上手く計算されて書かれているのが人気の要因でしょうね。
上記でもありますが、正に何処から読んでも面白い、すごい作品ですからね!
私もワンピースは大好きで、今週のサンジの話の天丼ツッコミギャグなんかすごく爆笑しました(笑)
これからも皆でワンピースを応援していきましょう(^-^)
タグ:ONE PIECE