今回紹介する『魔人探偵 脳噛ネウロ(作:松井優征)』はかなりの異色コミックです。
ぶっちゃけ、絵がアレなんですが(失礼)個人的に話の見せ方や、キャラの作り方は上手いと思います。
主人公桂木弥子は父親の死をきっかけに『脳噛ネウロ』と名乗る魔界の住人と出会います。
彼は『謎』を主食とし、魔界で謎を食い尽くしてしまい地上に上がってきた魔人なのです(魔界の道具を使うドラえもん的万能キャラ)
で、人間界で行動しやすい様に弥子を探偵に仕立て上げて次々と事件を解いていくという話。
特筆すべきはありがちな正義感等の動機ではなく『食欲を満たす為』に行動しているという点。
斬新で良いと思いますし、弥子はヒロインのはずなのに酷い甚振られ方をされてるのもなかなか笑えます。
行動理念は違うのに、二人揃うと非常にバランスの取れたコンビという王道を行きつつ、見せ方が違う点は評価すべき点です。
脇役も魅力的なキャラが多いですし、犯人は犯罪性を強調すべくビジュアルを極端に強調して描くあたり、センスがあると思います☆
スト−リーも奇抜なアイデアと見せ方が上手いので、話に引き込まれます!
ただ、いかんせん絵は厳しめなので、絵だけ別の方(例えば小畑健先生とか…)が担当するとものすごい作品になったのでは…と感じます。
非常に失礼な発言のオンパレードですが、それだけ原作は魅力があるので、是非読んで見ては如何でしょうか??
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