7日、グランドハイアット東京にて、映画『崖の上のポニョ』の完成報告会見が行われ、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、宮崎駿監督の様子などを語った。
この日、完成報告会見に登壇したのは鈴木プロデューサーただ一人。
照れくさそうに、そして申し訳なさそうに表れた鈴木プロデューサーは、「本来はこのお披露目の席に、山口智子さんたち声優を務めた豪華キャスト陣、そして宮崎監督もそろって登壇する予定だったんです。しかし諸般の事情により、会見自体を延期し、公開当日の7月19日に行うことになったため、頑張って押さえたこの会場をキャンセルしようとスタッフは走ったんです。ところが『もう間に合わない』ということで、わたし一人でご報告させていただくことになりました」と説明。周囲を見渡し、「ホテルの関係者の方はいませんよね?」と確認した上で、「キャンセル料が高いんですよ……」とまでぶっちゃける鈴木プロデューサーに、会場は爆笑となった。
そのほかにも67歳になり、見た目には元気でも、実は肉体的な不安を抱えているという宮崎監督について、「宮さんは、この映画を週3日のマッサージを受けて製作しました。1つは所沢(宮崎監督の地元)のサウナ。これが、つぶれかかった汚いところなんですが、そこのお年の方に『あの人が死ぬまでは受けよう』なんて言って、毎週日曜に通ってる。そして『もののけ姫』のときからお世話になっている、三鷹のおじさん。毎週土曜に受けているんですけれども、この方も高齢なんですね。それで、『最近、効かなくなってきたんだ』というものですから考えまして、中目黒のマッサージ師の方を呼んだら宮さんと相性が良くて、毎週火曜に受けることになったんですけどね」とマッサージに支えられている様子を、「(映画とは直接)関係のない話で申し訳ないが」としながら報告し、会場の笑いを誘っていた。
映画『崖の上のポニョ』は、人間になりたいと願うさかなの子・ポニョと、そんなポニョが瓶につまっているところを助けた5歳の男の子・宗介の交流を描いた感動作。
宮崎監督は、肉体不安をおして、8日から福岡、大阪、名古屋、札幌の4大都市でキャンペーンを行う。
映画『崖の上のポニョ』は7月19日より日比谷スカラ座ほかにて全国公開
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